「麻挽始祭」(あさひきはじめさい)を行いました。
間もなく、今年収穫した麻の「精麻加工」が始まります。
9月15日(火)、伊勢麻の加工場にて「麻挽始祭」(あさひきはじめさい)を行いました。 精麻は、収穫した麻の茎から剥いだ表皮からなります。茎から表皮を剥ぐ時に、微生物の力をお借りします。精麻の加工には、多くの工程がありますが、ここでの発酵の見極めと調整が、最も難しく重要な工程です。
精麻の加工が始まると、麻農家の生活は、麻の発酵にあわせたものになります。菌は休んでくれませんので、麻農家も休めません。11月いっぱいまで休みなく精麻加工は続きます。
栽培から加工の工程は、協会WEBサイト、又、こちらのページで紹介している動画でも見ることができます。詳しくはそちらをご覧ください。
国産の精麻が、伊勢麻が、栽培から加工まで多くの手間と、丹精込めて作られていることを知って頂けると幸いです。
精麻の加工の見学は、神社関係者、又は伊勢麻振興協会の会友に登録いただければ、予約にて対応させて頂きます。 今回、お祭りをお願いした、松阪の八雲神社の大和宮司より「麻の払い具」を頂きました。「麻の払い具、授与品とともに、神道における麻の意味、重要性の理解も広がっていけばいいですね・・・」と宮司よりありがたいお言葉を頂きました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。 全国の神社、麻を必要としている伝統産業の方に伊勢麻が届けられるよう、又、麻農家(伝統的精麻生産者)が、過剰な防犯管理、理不尽な規定から解放されるよう、三重県と引き続き協議を続けていきます。
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