伊勢麻振興協会『賛助会員(会友)』募集にあたり
伊勢麻振興協会「会友」制度の立ち上げに当たり、当会代表理事として一言ご挨拶申し上げます。当会は、神社神道の神事などで欠くことのできない大麻繊維(精麻)の国内における生産と加工が風前の灯となり、このままでは外国産や化学繊維に頼る以外に神事などの伝統を維持できなくなるという日本の伝統文化の危機を克服し、精麻の生産加工技術を後世に伝えるために、三重県の神社界と産業界が手を携えて設立した組織です。
伊勢麻の生産は、最初の免許取得から5年を経て、皆さまの支援のお陰で何とか継続することができております。しかしながら、薬物として利用される恐れのない安全な大麻草を栽培しているにもかかわらず、栽培管理について堅固な柵や監視カメラなどの設置が義務づけられ、さらに生産物である精麻の供給先も県内の神社に限定されるなど(神社でないという理由で皇學館大学での実習に伊勢麻を使用することすら認められておりません)、依然として生産者に合理的でない制約が多々課されており、*下線部につきましては、2022年12月に三重県大麻取扱者指導要領が改訂されたことにより解消いたしました。とても農業者として自立できる状況にありません。精麻の生産については、栃木県(国内唯一の生産地。栽培管理、生産物の流通先について制約はない)でも、生産技術習得の難しさ、気候変動による作柄の善し悪し、収穫作業の大変さなどによって、従事者が激減し、後継者がほとんど現れない状況にあります。
そのような中にあって、伊勢麻の生産者である谷川原夫妻は志高く、厳しい環境に堪えて生産を継続してくれています。彼らは日本の麻栽培、精麻生産の世界に久々に表れた希望の光です。この光が消えることは、日本の麻栽培、精麻生産の終焉のみならず、神社祭祀に代表される日本の伝統の断絶につながりかねません。
伊勢麻振興協会としては、彼らが希望をもって生業に専念できるように、生産活動に課されている合理的でない制約の解消に努めるとともに、経済的にも彼らを支援して参りたいと考え、この度、会友制度を創設することにいたしました。皆様の御理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人伊勢麻振興協会 代表理事長
学校法人皇學館 理事長
小 串 和 夫
支援して頂いたお金の使い方 ~ 日本の伝統を、未来の価値へ ~
・麻農家への支援。後継者の育成。
麻農家への経済的支援。 ⇒伊勢麻の生産者紹介ページ
生産者から精麻の安定的な買い付け。
栽培作業の手伝い。研修生の受入れ。
・日本の全ての神社に国産精麻を
経済的理由等止むに止まれぬ理由で国産精麻を使うことができない神社様に
全国各都道府県の神社庁を通じ伊勢麻を毎年奉納させて頂きます。
・伝統祭祀、伝統文化への支援
(岐阜県神戸町)日吉大社 山王祭(神戸の火祭り)
松明(たいまつ)に使用する苧殻の提供
(岐阜県白川村)白川郷かや屋根技術舎
合掌造りの屋根に使用する苧殻の提供
(奈良県生駒市)往馬大社 火祭り
松明(たいまつ)に使用する苧殻の提供
(三重県伊勢市)高向大社 御頭神事
獅子舞等の祭具に使用する精麻の提供
(三重県伊勢市)磯神社 御頭神事
獅子舞等の祭具に使用する精麻の提供
(三重県多度町)多度大社 上げ馬神事 流鏑馬神事
・協会の運営費 (⇒協会概要)
伊勢麻振興協会の役員、社員の方々には、全員無給でお手伝い頂いております。
【 氏子会員 】 日本の神様には、伊勢麻、国産精麻を使って欲しい。
氏神様へ、伊勢麻を奉納したい。
年会費: 八千八百 円
御返礼: ・会友特典
・会友様ご指定の神社に、毎年、 伊勢麻(100g)を奉納させて頂きます。
・伊勢麻 手漉き「麻紙」(御朱印帳サイズ 三枚)
【 神社会員 】 神社祭祀には、国産精麻を使いたい。精麻の生産者を応援したい。
資 格: こちらの会員登録は、神社を管理されている方(又は宮司より管理を委
託されている方)のみとさせて頂きます。
年会費: 八千八百 円
御返礼: ・会友特典
・毎年、伊勢麻(100g)を届けさせて頂きます。
・伊勢麻 手漉き「麻紙」(御朱印帳サイズ 三枚)
【 特別会員 】 麻農家、日本の伝統祭祀、伝統文化を支援したい。
次の世代に、日本の文化、伝統を正しい形で残してあげたい。
年会費: 八万八千 円
御返礼: ・会友特典
・ 伊勢麻『大麻(おおぬさ)飾り』(特注)
・日本酒『神都の祈り』(先着50名様限定)
・伊勢麻 手漉き麻紙『麻栄業図』葉書(先着50名様限定)
【 御協賛 】 CSR、地域貢献、SDGs(環境、伝統文化)への取組みとして。
年会費: 応相談(二十万円以上のご支援)又、金銭以外の形でのご支援を
ご検討いただける方は、協会事務局までご相談ください。
御返礼: 特別会員の御返礼に加えて、以下の特典が受けられます。
・伊勢麻『大麻(おおぬさ)飾り』特注 を、追加で一つ送付させ
・伊勢麻の神宮奉納。神宮正式参拝。
・伊勢麻、伊勢麻の苧殻の寄進者としての記名。奉納への同行。
・ゆきすきのくに「あえのこと」@伊勢 鹿六庵 への御招待
・協会WEBサイトへの記名